毛ガニの特徴【生態・美味しい食べ方】

毛ガニの特徴【生態・美味しい食べ方】

 

毛ガニ

カニの旬は冬と思っている人は多いようですが、実は毛ガニは年中楽しめるカニです。

 

毛ガニは「堅(かた)ガニ」とも呼ばれ、身もカニ味噌もぎっしりと詰まっているものがあります。
それに対して、「若ガニ」または「水ガニ」と呼ばれる種類もあって、脱皮した後の毛ガニを指します。
毛ガニを食べるときは、「堅(かた)ガニ」と呼ばれるものを食べるようにしましょう。

 

生きている毛ガニはこげ茶色をしています。近縁種でそっくりなカニに、「栗ガニ」というのがあります。
しかし、タラバガニの「アブラガニ」とは違って、素人でも違いはわかりますので簡単に引っかかることはありません。
値段も「栗ガニ」は毛ガニの半分以下で、味もその通りの味です。

 

毛ガニはタラバガニやズワイガニのような人気はありませんが、カニ通は毛ガニが一番うまいといわれるほど濃厚な旨みがあります。
特にカニ味噌は毛ガニが最も美味といわれます。

 

毛ガニはタラバガニなどと比較すると、身も小さく食べるのが面倒かもしれません。
できるだけ大きいのを選んで、脚も身も楽しみましょう。
茹でて売っているものは、再度茹でると味が落ちますのでそのまま食べるようにします。

 

毛ガニの調理法は、シンプルに「茹でるだけ」が一番のおすすめです。
毛ガニは茹でたものをそのまま食べたり、三杯酢につけて食べたり、かにつゆに付けて食べるとおいしいです。

 

毛ガニを出荷するときは、茹でた後に氷水で冷やして発送されますが、氷水で冷やす段階でかなり味が落ちてしまいます。
そのため、できれば生きたままの毛ガニを取り寄せるのがおすすめです。

 

毛ガニは産地によって獲れる時期が異なります。
北海道では、大きく4つの群落に分けられ、オホーツク産、道東産、えりも(日高)産、噴火湾産があります。
これら4つの産地で1年を通して漁獲されています。

 

毛ガニは流氷などの障害物がなければ、年中獲ることができます。
そのため、資源保護の観点なども考えながら、漁師さんが取り決めをして毛ガニを守っています。